楽になるのは、楽なことか?
最初に宣言しておきますと、このブログはNACSIS-CAT/ILL(https://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/about/infocat/)という、Googleあればそれでオーライなひとには、いまひとつピンとこない、図書館で検索するためのデータを登録しているシステムの未来について、真剣に考えるブログです。
そんな業界マニアックなお話でもよければ、楽しいメンバーのお話も交えつつお付き合いください。
それにしても、電子資料の誕生など、近年、資料の多様化は進み、検索を一元的に行いたいという要請の高まりがディスカバリーなど綜合的な検索の仕組みを生みだしました。もっとも、すてきなシステムにはお金もかかり、お金のない図書館はそんなすてきな仕組みに手が出ないときもあります。
そんな問題を解決することはできないか?
また、Amazon、NDL、TRC など。ネットをひけば、本のデータが潤沢に出てくるこの時代、NACSIS-CATでの目録登録作業はいつまで、独自のルールで人手をたくさんかけて行えばいいでしょうか。
本のデータ登録作業の外注化も進む中、今後誰が、どのように、どれだけの項目の登録作業に携わるようになるのでしょう。
それによって失う技術はなんでしょう。そして、図書館界はなにを残すべきなのでしょうか。そして、図書館はこうしたデータを使って、どんなサービスを展開していくべきでしょうか。
NACSIS-CAT/ILLは変化しようとしています。
そうした変化を、省エネでありながら、どのように"良いものに"つなげていくか。
そもそも、"良いもの"とはなんなのか。
こうした変化はさまざまな価値観を浮き出し、研磨する機会になります。
この時間を共有したいと、わか…大人たちはここに思いをしたためていくのです。
今日の一言
◆楽になるのが、楽なことではないんだなぁ。